山上果樹薬草園 | YAMAGAMI CITRUS & HERB GARDEN

生まれ変わる、円を描く
山神果樹薬草園が考えること

里山の段々畑の中腹にぽっかり開けた農園と、母屋があって、離れがあって納屋がある、昔の農家のような建屋。それが山神果樹薬草園です。徳島県の県庁所在地、徳島市から車で約30分の県内唯一の村、佐那河内村(さなごうちそん)にあります。2019年から徐々に活動を始め、2020年の秋に本格稼働しました。

山神果樹薬草園では、和柑橘の栽培や有用性を研究しながら、精油や食品・飲料の製造をしています。「担い手不足で収穫できない」「規格外で出荷できない」などの理由で活用されていない、柚子をはじめとする和柑橘を集め、精油や飲料・食品など価値あるものに生まれ変わらせてすべて使いきる。その収益を農家に還元する循環型農業で、里山を元気にすることを目指しています。

柑橘系精油は、一般的に皮ごとギュッと押しつぶす圧搾法か、釜で蒸留する水蒸気蒸留法で抽出されます。しかし、山神果樹薬草園では、これらとはまったく異なる、日本では稀有な「ペラトリーチェ法」で精油を抽出しています。金属製の爪で外皮だけを強く掻き取りながら、表面のボコボコとした油胞をつぶして精油を搾る方法です。

変質の原因となる果汁との接触がないため、果皮の香りがフレッシュで、しかも長く香ります。一方の果汁も、外皮由来の苦み成分(フラボノイドやリモノイド)を含まない、口当たりがすっきりしたものを得ることができます。精油と果汁を分けて抽出することで、各々の付加価値を高めています。

外皮から精油を、果肉から果汁を抽出した後の残渣は、使用する生果の70%に相当します。これを単に処分するのではなく、有効な活用法として山神果樹薬草園が試みているのが堆肥化です。竹をパウダーにしたものや、半熟堆肥化したシイタケ菌床などの副資材を、季節ごとに調節しながら柑橘残渣と混ぜ合わせ、有機堆肥をつくっています。

さらに、搾汁後の内皮・袋・パルプを発酵させたり、氷砂糖で漬け込んだりすることによって、クラフトリキュールやシロップとして生まれ変わらせるなど、新たなプロジェクトも進めています。

山神果樹薬草園は、モノをつくる場にとどまりません。人の輪と和を広げることができる場としても育てていきたいと思っています。新たな人が村の魅力に触れて住み暮らし、ともに働くようになる。村がさらに活気づいて、また新たな人が村へやってくる。そんな人の循環も、私たちは担いたいと思っています。

山神果樹薬草園が目指しているのは再生と循環です。再生とは、使われなくなったモノが新たな価値をもって生まれ変わること、循環とは、一巡して円を描き、また元に戻るということです。特別なことをするのではなく、生業を通して「再生と循環」を実践し、今日求められている持続可能な社会をつくっていく。山神果樹薬草園は、5年10年という時間をかけてその実現に努めます。

里山の段々畑の中腹にぽっかり開けた農園と、母屋があって、離れがあって納屋がある、昔の農家のような建屋。それが山神果樹薬草園です。徳島県の県庁所在地、徳島市から車で約30分の県内唯一の村、佐那河内村(さなごうちそん)にあります。2019年から徐々に活動を始め、2020年の秋に本格稼働しました。

山神果樹薬草園では、和柑橘の栽培や有用性を研究しながら、精油や食品・飲料の製造をしています。「担い手不足で収穫できない」「規格外で出荷できない」などの理由で活用されていない、柚子をはじめとする和柑橘を集め、精油や飲料・食品など価値あるものに生まれ変わらせてすべて使いきる。その収益を農家に還元する循環型農業で、里山を元気にすることを目指しています。

柑橘系精油は、一般的に皮ごとギュッと押しつぶす圧搾法か、釜で蒸留する水蒸気蒸留法で抽出されます。しかし、山神果樹薬草園では、これらとはまったく異なる、日本では稀有な「ペラトリーチェ法」で精油を抽出しています。金属製の爪で外皮だけを強く掻き取りながら、表面のボコボコとした油胞をつぶして精油を搾る方法です。

変質の原因となる果汁との接触がないため、果皮の香りがフレッシュで、しかも長く香ります。一方の果汁も、外皮由来の苦み成分(フラボノイドやリモノイド)を含まない、口当たりがすっきりしたものを得ることができます。精油と果汁を分けて抽出することで、各々の付加価値を高めています。

外皮から精油を、果肉から果汁を抽出した後の残渣は、使用する生果の70%に相当します。これを単に処分するのではなく、有効な活用法として山神果樹薬草園が試みているのが堆肥化です。竹をパウダーにしたものや、半熟堆肥化したシイタケ菌床などの副資材を、季節ごとに調節しながら柑橘残渣と混ぜ合わせ、有機堆肥をつくっています。

さらに、搾汁後の内皮・袋・パルプを発酵させたり、氷砂糖で漬け込んだりすることによって、クラフトリキュールやシロップとして生まれ変わらせるなど、新たなプロジェクトも進めています。

山神果樹薬草園は、モノをつくる場にとどまりません。人の輪と和を広げることができる場としても育てていきたいと思っています。新たな人が村の魅力に触れて住み暮らし、ともに働くようになる。村がさらに活気づいて、また新たな人が村へやってくる。そんな人の循環も、私たちは担いたいと思っています。

山神果樹薬草園が目指しているのは再生と循環です。再生とは、使われなくなったモノが新たな価値をもって生まれ変わること、循環とは、一巡して円を描き、また元に戻るということです。特別なことをするのではなく、生業を通して「再生と循環」を実践し、今日求められている持続可能な社会をつくっていく。山神果樹薬草園は、5年10年という時間をかけてその実現に努めます。