STORY歩み、仲間

2020.03.30 山神果樹薬草園の仲間
Web制作 山川明訓さん

山神果樹薬草園のウェブサイトは、ノリプロ株式会社・山川明訓さんにつくっていただいています。山川さんとは、山神果樹薬草園の建物を設計していただいた島津臣志さんの紹介で知り合いました。山川さんも佐那河内村にお住まいで、「村の人と景色が好き」と嬉しそうに語ってくださいました。

(以下、カッコ内は山川さん)

「東京都渋谷区から佐那河内村に越してきて4年になります。もともと自然は好きですが、この村が持つ飾らない自然の美しさには多くを学ばせてもらっています。事務所からの景色も時間や季節によって表情を変え、眺めていると飽きません」

都市部にいると、なかなか目にできない景色です。

「村で写真や映像の撮影の仕事をさせてもらえるようになり、自然との向き合い方も変わったように思います。夕方前の雲の動きや湿気で、よし、今日は良い夕日が見えそうだぞ、と撮影機材を車に積んで夕日スポットを探しに出かけたり、嵐の予報を見ると、まだ撮れていないすだちの花が散ってしまうと焦ったり、ちょっとした日々の変化に一喜一憂しています」

ところで、山神果樹薬草園の仕事にどのように取り組まれましたか。

「2019年の春、この事業に関わらせていただくことが決まったときは、分からないことだらけでかなり緊張していました。でも、そのあとすぐに松山油脂の富士河口湖や墨田区の工場、農園に招かれ、地域と一緒に成長しようとする徹底したスタンスを見せてもらってからは、僕がこの村にひかれたように、飾らない野山や和柑橘の良さを、しっかりと配信していけるサイトにしたいと思うようになり、デザインや農園の撮影を進めてきました」

山神果樹薬草園の正式なオープンは2020年の9月です。今現在(2020年3月)は農園での仕事がメインで、建物もなくイメージしにくいところもあるかと思います。

「河口湖の工場や配送センターが、地域の自然に溶け込むように設計されているのを見て、山神果樹薬草園の建物も、農園の雰囲気に合った素敵なものになると確信しています。施設が出来、柑橘の木々が育って姿を変えていく現場の様子を見るのが楽しみです」

山神果樹薬草園にどんなことを期待していますか。

「やっぱり、佐那河内村の根幹にある農業の復興です。以前、村の山々を覆う棚田や柑橘畑を写した村の古い写真を見たとき、いつかこの景色を見たいと感じました。現在、4年前に越してきた頃と比べても、耕作放棄地がより目立つようになりました。山神果樹薬草園は、村の農業の大きな可能性になると信じています。この村に住まわせてもらっている一員として、一緒に成長していきたいです」

ウェブサイトのオープンはひとつの通過点。引き続きお互いに補い合って、情報を充実させていきたいと思います。山川さん、これからもよろしくお願いします。