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2022.12.21 美味く深く香る
「柑橘リキュール柚子25%」ができるまで

「柑橘リキュール柚子25%」を発売して約1か月半が過ぎました。10月12日に発売した「柑橘リキュール柚子6%」に次ぐ、山神果樹薬草園の自家発酵蒸留原酒でつくったリキュールです。もう召し上がっていただけたでしょうか。

柑橘の外皮には阻害物質が含まれているため、柑橘だけを発酵させて原液をつくり、蒸留して原酒にするのは困難です。しかし、私たち山神果樹薬草園は、独自の丸ごと皮削り®製法で、柚子の外皮を削って搾汁。その後、まだまだ香味をたっぷり残している柚子に、きび砂糖と酵母を混ぜて発酵させ、原液をつくり、蒸留することに成功しました。

柑橘リキュール柚子6%」の原酒のアルコール度数は40%です。そこに「丸ごと皮削り®国産柚子のしぼり酢」と「柑橘コーディアル」をブレンドして度数を加減し、味を整えています。最後に丸ごと皮削り®製法の柚子精油を加えて、香り立ちを高めました。軽く飲みたい方におすすめのリキュールです。

一方の「柑橘リキュール柚子25%」は、「6%」で使用した40%の原酒を使って単に度数を上げたのではなく、あらたに蒸留した、度数55%の原酒を使っています。1回目の蒸留(初留)で得られる「ヘッド」と、中留の「ハート」を使い、後留の「テール」は使っていません。テールまでを使った「6%」は、原酒一樽で900本をつくることができますが、「25%」はひと樽で180本、「6%」の4分の1の製造量にしかなりません。その分、原酒が際立ち、じっくり飲むのにふさわしいアルコールの存在感が出ました。

口に含むと、「6%」と同じく「丸ごと皮削り®国産柚子のしぼり酢」のギュッとした酸味と、かすかな甘み、甘酸っぱさが感じられます。次に原酒のほのかな苦みが味を引き締め、最後にコクリと喉を過ぎると、原酒に溶け込んだ柚子の香気がフワっと鼻腔を満たし、スーッと抜けていきます。ふだんリキュールを召し上がらない方、リキュールは飲みごたえがないとお思いの方にもぜひお試しいただきたい1杯です。

※「柑橘リキュール柚子」のご購入には松山油脂オンラインストアをご利用ください。